「室温ストレス」を感じたことはありませんか?
室温に関するアンケートを実施したところ、夏も冬も、多くの人が部屋ごとに温度が異なることによるストレスを感じています。特にキッチンや廊下、トイレ、洗面室、玄関など、一般的な壁掛けエアコンを設置しづらい場所は、大きな温度差が生じやすいため、ストレスの原因になるのです。
室温ストレス調査
(ヒノキヤグループ調査)
- 【調査概要】
- 回答者:全国の一戸建てに住む20〜49歳男女 合計500名
調査日:2021年3月 調査方法:インターネット調査
今の生活の中で
室温の不満やストレスがありますか?
夏も冬も「特にない」と答えた人が約20%しかおらず、ほとんどの人が何かしら室温に関して我慢を強いられていることがわかります。
室温でストレスを感じる場所は?(複数回答)
トイレや寝室など、たまに行く場所でストレスを多く実感。家の隅々までは室温管理が不十分ということが分かります。
家の中の温度差、健康への影響は?
冬は危険!急激な温度変化によるヒートショック
「ヒートショック」とは、急激な温度変化が身体に悪影響を及ぼす現象です。特に気温の低い冬に多く見られ、血圧が急激に変動することで、時には命に関わることも。これは決して浴室だけではなく洗面所やトイレでも起きる可能性があります。また新築住宅でも局所暖房に頼った家であれば同じことが言えるのです。
※出典:東京都健康長寿医療センター研究所「わが国における入浴中心肺停止状態(CPA)発生の実態」
夏における「寝不足・夏バテ」のリスク
昨今の電気代の値上がりでさらなる家計への負担が増え、節電や節約意識がますます高まっています。 その結果、多くの人が電気代高騰が要因でエアコンを使用することにためらいを感じています。暑い時期にも関わらず、エアコン利用を我慢してしまうと、室内熱中症などの健康被害のリスクも高まってしまいます。
熱帯夜に室温が高くなかなか寝付けず、眠りに就いても夜中に何度も暑さで目が覚めてしまうことも。
毎晩、浅い眠りを繰り返すうちに、慢性的な睡眠不足で夏バテの原因にもなるのです。
※出典:ダイキン「現代人の空気感調査」夏の睡眠と空気に関する調査結果
気候変動による夏の暮らしの変化
地球温暖化の影響により、夏の気温上昇は深刻な問題となっています。気象庁のデータによると、最高気温35度以上の猛暑日は右肩上がりに推移しており、2000年代になるとその傾向は顕著に表れています。「断熱」は冬の寒さ対策として注目されてきましたが、夏を快適に過ごす工夫としても重要視され始めています。
「室温問題ゼロ」の快適な家をつくるために。
室温問題は、長く暮らす住まいにおいて極めて重要な課題です。この課題が解決されない限り、本当の意味で「快適な家」とは言えません。私たちが考える快適な家の4つの要素、それは「断熱」「気密」「換気」、そして全館空調。この4つが揃うことで、はじめて理想的な住まいが実現すると考えています。